医療人類学を学ぶために

「薬剤と健康保険の人類学」
浜田明範(著)/風響社/2015年発行/¥3,600+税
関連する医学分野:
熱帯医学、国際保健
想定される読者:
思想好きの人にお勧め(ある程度の予備知識が求められる)
内容紹介:

本書はガーナ南部の農村地帯を事例に、グローバルに標準化されてきた生物医療のアフリカにおける同時代的な展開過程と、それが人々の認識・生活・社会性のあり様に与える影響について議論している。
一般的なイメージとは異なり、今日、ガーナ南部の農村地帯で暮らす人々は、薬剤・ヘルスセンター・看護師・健康保険といったモノや人、制度と日常的に触れ合っている。人々は毎日のように町の薬屋で抗生物質や鎮痛剤を買い求め、町中を歩く看護師と会話する。健康保険の加入を勧める宣伝は、看板や横断幕、ラジオ、テレビといったメディアを通して頻繁に行われている。本書は、これらの生物医療の一部と見なされてきた
諸要素がどのように人々の生活の一部を構築しており、そうすることで人々の生活や社会のあり様をどのように変容させているのかについて明らかにしていく。